Counting Waves ( 勿来海岸 ) 
2019
mirror, projector, DVD ( 25 minutes loop )
Photos : 大塚 聡/Satoshi Otsuka ( above, middle ) 
    柳場 大/Masaru Yanagiba ( lower ) 

" 引込線/放射線   Absorption/Radiation "
2019
所沢/Tokorozawa, Japan
 
 

光を反射する素材を使用している作品では、設置される空間の光の移ろいや絶え間ない出来事の変化が取り込まれている。
そこに、もう一つの光の相を重ねてみる。方法として、素材となる鏡の膜にエッチングを施し、そこを光で充填する。
 
作品の内部から現れる光と映り込む外部の光、これらの重ね合わせは同質でありながら異像としての界面を生じさせる。
この界面で展開される二つの光の相。視覚の停滞と飛躍運動によってそのどちらかを視線は絶えず捉えている。
 
空間に満ちた光によって生成される鏡像とそこに現れるノイズとしての光、これらが作り出す外部空間と内部空間の接合を内在化させた構造を、
一つの景として顕在化する試み。
 
《 Counting Waves ( 勿来海岸 ) 》
 
鏡の背後から投影しているのは、幼少期の思い出にある勿来海岸を撮影した映像。
 
遠く離れるもの(記憶)と訪れるもの(現在性)が出会う場をフレーミングしてみる。
異なる次元の光が出会う場所。
波が同じ様相をあらわすことがないように、不確定性と可変性の光の景が、開口部となって開いている。